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Future Force / Eastern Orbit
火薬バカ一代 ★★★ (2014-03-02 22:49:35)
これまで良い評判は耳にしても「でもプログレ作品なんでしょ?」と、あまり食指が動かずにいたEARSTEN ORBITのデビュー作('82年)を、紙ジャケ再発を機会に購入してみたのですが、これが聴いてビックリ。スペーシー且つ攻撃的に切り込んでくる中島のKeyに、新加入の多田勇(G)とデイヴ伊藤(B)、それに宮永英一のドラミングが嵐のように暴れ回るOPナンバー①の迫力からして度肝を抜くカッコ良さ。余計な先入観を彼方へと吹き飛ばされてしまいましたよ。
「近未来への警鐘」をテーマに据えたトータル・コンセプト作で、アメリカン・プログレ・ハード調の③や、KING CRIMSONの不朽の名曲“EPITAPH”のカヴァーに挑んだ⑨といった楽曲も収録。辣腕ミュージシャン同士の鬩ぎ合いによって生じるスリルや豪快さよりも、Keyがアンサンブルのまとめ役を担った整合性重視の作風は、確かにこれまで以上に中島のプログレ志向が強く打ち出されている仕上がり。
一方でサウンドはエッジの鋭さを失ってはおらず、メリハリの効いた劇的な曲展開を有する④、アップテンポで駆け抜けていく②⑤、リッチー・ブラックモアが演りそうなシャッフル・ナンバー⑦、そして原曲とは異なる魅力の創出に成功した⑨等、J.J.(Vo)の熱い歌声がタフネス/ハードネスを燃え立たせる楽曲の数々は、よりメロディアスに、よりドラマティックにスケールアップ。
HR/HMリスナーにもアピールしうる魅力を備えた、もっと早く聴いておけば良かったと後悔しきりな名盤でした。

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