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Live at Last / BLACK SABBATH
ムッチー ★★★ (2014-03-12 23:17:35)
『VOL.4』リリースに伴う、1973年のライヴを収録したアルバム。1980年リリース。
現在では、未発表テイクが追加されて『PAST LIVES』として発売されており、そのDISC1に収録。
初期BLACK SABBATHの強烈なライヴを堪能できる、素晴らしい作品です。
音が悪いとも言われますが、自分はこの音こそが最高に好きです。
こもり気味で古臭い音かもしれないけど、これがSABBATHの音楽にはマッチしています。
この時代らしい、雰囲気のある音で実に良いですね。
若々しい4人のプレイも、カッチリと噛み合っていて素晴らしいです。
少々引っ込みがちながらも時折激しく蠢いて主張するギーザーのベースに、
オジーのハリのある声、勿論、アイオミのプレイも流石でハウリやフリーソロがカッコいい。
そして何よりも、ビル・ワードのドラミングが一番光ってますね。
ドラムが強調されたミックスになっていて、ただリズムを刻んでいるだけで気持ちいいったらありゃしない。
このキレのあるプレイには驚きましたね。ビルはもっと評価されるべきドラマーでしょうに。
再結成後の『REUNION』も良いですが、やはり、この頃のSABBATHの持つ、
独特のノリ、そして4人が一体となった巨大なエネルギーには、どうやったって敵いません。
非常に気持ち良くスウィングしていて、このグルーヴに取り憑かれてしまいます。
こう、アシッドでドラッギーな感覚に包まれて、トリップしてしまうような…。
この時期ならではの空気感が充満している作品だと思います。
だからこそ、70年代のSABBATHの公式ライヴアルバムがこれだけというのは、あまりに惜しい!
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