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Last Night Of Solace / ESSENCE
火薬バカ一代 ★★★ (2014-03-18 22:42:54)
バンド・コンテスト「ROCK THE NATION AWORD 2012」で最優秀賞を獲得し、その賞品としてワールドワイドなレコード契約を手に入れたESSENCEの日本デビュー作となった、'13年発表の2ndアルバム。
リフ&リズム・チェンジの激しいパワー/スラッシュ・サウンドという基本路線に変化はありませんが、レコーディング環境が整ったことで、ラフな仕上がりだった前作に比べてプロダクションが見違えるように向上。併せて、よりエモーションの乗ったシャウトをヒリ出すようになったVo、一層エクストリーミリーにブラストするDs、その間隙を縫ってこれまで以上にドラマティックなメロディをブッ込んで来るG・・・と、各セクションのスキルが目に見えて鍛え上げられているのは、やはりプロデュースを担当したHYPOCRISYのピーター・テクレンの功績も大きいと思われ。
駆け上がるようなGリフ、叙情メロディ、落差の大きな曲展開といった、持てるテクニックを総動員して長尺をドラマティックに語り切る②⑧をハイライトに据えて、激しくもどこか物悲しい④、憤然たる激情迸る⑤、デス・メタリックな爆発力も伴ってブーストする⑥⑦等、遮二無二な突進力と綿密な構築感が同居した、バンドの目指すサウンドが高い次元で結実した充実作。
ただラスト2曲がちょっと地味ですかね。

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