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The Book of How to Make It / GRAND ILLUSION
ウォーケン ★★ (2005-05-01 23:24:00)
北欧特有の透明感と叙情性を兼ね備えたハード・ポップの好盤。
このバンドとしては1stですがメンバーは結構ベテランさんで、ルックスは既にかなり厳しいです。
が、内容はベテランらしくアレンジも多彩で非常に作り込まれているとの印象。
とにかく美しいメロディが満載。SURVIVORなど80年代産業ロックの香りもします。
Voはこの種の音楽には欠かせないハイトーンの実力者。ハスキーがかった声で、天を突くような超高音も問題なく出ます。
若干暗めの曲もありますが、①~②の流れは最高に気持ち良いし、
身がよじれる程の情感を伴ったサビで始まる④ACCIDENTALLY ON PUROPOSEや文字通り飛翔感に溢れた⑧PARACHUTE、
サビのフックが強烈な⑩DON'T WAIT UPやラストを飾る劇的かつ感動的なバラード⑫THE HARDEST PARTなどなど、
美メロが好きな人ならビンビン反応する曲ばかりだと思います。
ボーナストラックの位置も妥当で、もしこれがラストの後にきたらぶち壊しになるところ。
また、歌詞が非常にユニークですね。寓意に富んでいるというか。
⑧に出てくる「MAJOR TOM」とはDAVID BOWIEのSPACE ODDITYに出てくるトム少佐のことでしょうか。
北欧のサウンド(こっち系の)が好きな人にとっては、長いお付き合いになれるアルバムかと思います。
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