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Paradise Theatre / STYX
お爺のズボン ★★ (2004-07-28 23:46:00)
Styxの中では最も好きなアルバム。本当に素晴らしいアルバムだと思います。
各曲の出来も,コンセプトに沿った曲の流れも最高です。
最初に聞いた時に,まだ中学生だった少年に特に印象的だったのは,何でも
かんでもアメリカが良いように言われ,皆がそう信じていた時代に,
"Half-Penny, Two-Penny"でアメリカ人自身がアメリカを揶揄していたこと。
目からウロコでした。
Styx,Journey,REO Speedwagon,Bostonといった最高レベルのアメリカン・
バンドを,産業ロックと言う人がいますが,これは70年代を愛し,80年代に
なって失われたものを懐古する大人が勝手に付けた言葉。ロックを愛する
少年は,そんな言葉すら知りませんでした。
大人たちは,相手を貶めることでしか,自分のアイデンティティを確立でき
ないのか!!そんな大人にはなるまい!!そう,心に誓ったロックな少年
だったことを思い出させてくれるバンド,アルバム達です。
誰にとっても,自分が青春を注ぎ込んだ音楽は,一生を通じて最高なんだ!!
少年が大人になり,シカゴからアメリカ人の仕事仲間が来た時に,お土産に
持ってきてくれたポスト・カードの中に,朽ち果てた"PARADISE THEATRE"が
あった時には,ゾクッと来て,夜中までそのアメリカ人と語り合ってしまい,
以来良き友人としてつき合っています。
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