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The Nature of Evil / SINNER
失恋船長 ★★ (2008-04-09 06:11:00)
時代背景を意識したヘヴィでダークな世界観を取り入れたシナー史上最もヘヴィなアルバムとなった1998年発表のアルバムを紹介します。ロイヤルハントなどが見せるキーボードを大胆に導入された今作はヘヴィでありながらもメロディアスさを失わない好盤に仕上がっています、確かに無駄に音間を埋めるプレイなど過去に見られなかった部分は見受けられますが、随所にフックに富んだメロディと大袈裟な展開があり時代を考えると充分にシナーの魅力を残しつつも新しいサウンドに挑戦した意欲が伺え好感が持てます。日本版のボーナストラックのcale before the stomが欧州版から外れているのが時代を物語っているのです。この手のサウンドはもはや日本でしか受けないというのが今作のポイントとなり、彼らがある意味、日本人好みのメロディを提供してくれる数少ないバンドだった事を知らしめてくれるとは皮肉なものです。欧州的な陰りのあるヘヴィなサウンドとメロディアスなフレーズの組み合わせが今作の聴き所です。

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