この曲を聴け! 

Do the Dirty / TOKYO YANKEES
失恋船長 ★★ (2014-06-01 16:19:54)
20代の頃、ドライブに誘ってくれた友人にガソリン代を奢ったら、お礼にと渡されたアルバム。バンド名のカッコ悪さと派手なルックス、エクスタシーレコードとくれば「なにを俺によこしてんねん」と眉間に皺も思いっきり寄せました。「俺が気に入ると」「ヴィジュアルで媚を売りまくった奴らの曲を聴けと」友人に喰って掛かった若かりし自分を思い出しますね。ところがいざ聴き始めればタンクやモーターヘッドなどを想起させる暴走R&Rスタイルにスラッシュからの影響も滲ませる男気溢れる実はヤンキースらしい埃っぽい硬派なサウンドを聴かせる本格派、勿論、歌謡曲の早回しでもないし前言撤回の全然イケる口でした。確かにVoの英詩の乗せ方のダサさや、無理をした青臭い硬さのある歌い方に欠点を見出し難を示しましたが、突進力のあるグルーブと短くとも印象的なフレーズを奏でるギターと、装飾を最小限にした本意気のサウンドと見た目のギャップに驚いたものです。「全然普通じゃん」「逆に損しているな」それが個人的に一番、頭をかすめましたね。それに実は歌も聴き進めればドスを効かせた男臭さにカッコよさも見出せたし、気合いの入り方も申し分ない暴走スタイルに引き込まれたものです。やっぱり聴かず嫌いは良くないなぁ、改めてそう思わされましたね。期待してない分、いい意味で裏切られたんですが、親分を思えば逆に裏切られた人も多いでしょうね。国産が気にならずパンキッシュで勢い重視のダーティなHM/HR系のサウンドが好きな方なら楽しんでもらえるかと思います。6曲入りってのも丁度よい尺だったかもしれませんね

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