この曲を聴け!
ANATHEMA
まにや ★★★ (2014-06-04 22:41:10)
なんと13年ぶりの日本盤となる『DISANT SATELITTES』が届いた。
その13年前の日本盤『FINE DAY TO EXIT』以来に聴く人がもし居るとすれば、もはや同じバンドとは思えないだろうし、人によっては一度聞いたきりで中古盤屋やヤフオク行きかも知れないけれど、地道にこのバンドのファンを自認してきた自分にとっては、十分に予想した範疇の作品であった。
鬼才STEVEN WILSONとの接近は『JUDGMENT』辺りからの流れからすれば至極自然であったと思うし、前作『WEATHER SYSTEMS』での何回目かの到達点から次はどうなるのだろう、との期待をもって今回の新作を聴くことができた。
このスペースはアルバム毎の感想や論評を述べる場所ではないので、新作について言及はしないけれど、最初の到達点は『SILENT ENIGMA』、中期は『JUDGEMENT』、後期というかここ数年では『WEATHER SYSTEMS』がこのバンドのそれぞれの時代で最も美しいと感じている。
同時期に登場したPRADISE LOSTはループ状態に陥っているように思えるしMY DYING BRIDEのように、登場以来ほとんど同じ場所に居続けるというのも潔いかもしれないが、ANATHEMAの凄い(と個人的に思っている)ところは、それぞれの時代において、どの作品も奇をてらうわけではなく、やりたいことを高次元で背伸びすることなく実現してしまう事だと思っていて、特にヨーロッパではかなりの評価と人気があるというのも納得してしまう。
初期の作品と今の作品を較べてしまうと、余りの違いに仰天してしまうかもしれないが、作品を順に追ってみれば初期から彼らがずっと持っていたいくつかの要素の配合バランスを実は変化させてきただけだというのが理解できる。決して芯はぶれていないのだ。
PEACEVILLEからの諸作品が日本で紹介されて以来、追っかけている数少ないバンドです。
余談:表面上は円満脱退と伝えられている前キーボードのLES SMITHさんの脱退の原因は、よくあるプロバンド内でのこじれだったようです。 → 私の英国人の友人がSMITHさんの友人なもんで、ANATHEMAもCRADLE OF FILTHも大好きだよ、てな話をしてたら教えてくれました。
→同意