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Blue Öyster Cult / BLUE OYSTER CULT
人間そっくり ★★★ (2014-07-16 03:53:46)
カントリーやソフトブギーを演っていた69年~70年の音源を聴くと、71年録音の本作とのギャップに驚く。
その始まりが評論家によって「作られた」バンドだったことを考えればおかしくはないのかも知れないが、短期間にこれだけのスタイルを構築できたのはバンドに十分な力量が備わっていたからに他ならないだろう。
彼らは後々ライブでドアーズ・ステッペンウルフ・アニマルズ・MC5等のカヴァーを披露したが、各バンドからの影響は本作からもはっきり読み取ることが出来る。
また幾分ごった煮感の有るところも楽しいし飽きさせない。
それをGawlikによる謎めいたジャケットとそこに浮かぶシンボルマークが一つにまとめて、この良質なデビューアルバムは完成したのだ。
余談だが本作「狂気への誘い」は各曲の邦題もハマっていて、70年代当時の洋楽ロック担当ディレクターは邦題名人が多かったなぁと思わせてくれる。
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