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Fire of Unknown Origin / BLUE OYSTER CULT
人間そっくり ★★ (2014-07-23 13:34:57)
前作に続いてマーティンバーチのプロデュースにより、バンドの代表作とされる作品。
ユーモアを感じさせバラエティーに富んだ前作と比べると、統一感やオカルトな雰囲気はこちらが勝る。
本作からしばらく続くグレッグスコットによるジャケットアートも静かな狂気を感じさせて素晴らしい。
しかしコンプレッサー処理が過剰な音像処理や個人的にBOCの魅力と感じる多彩なイメージにやや欠ける面から、前作や次作に比べてアルバムとして聴くことは少ない。
タイトルナンバーこそ繰返し聴きまくるのだが、珠玉作であるCD②③⑧はライブ「E. T.L.」で、となってしまうのがいつものパターンなのですね。

またある意味BOCの最重要人物であったアルバートは、本作を最後のアルバム録音として脱退する。
この時期曲を書いても歌わせて貰えなかった不満もあったろうし、興味は(後にはイマジノスとなる)ソロアルバムに移っていたに違いない。
クレジットは無いが彼は本作のミキシングを主に担当しており、これも同時期に録音を始めたソロ作に生かす為だったのではないかと思う。
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