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Scratch and Scream / TRAUMA
火薬バカ一代 ★★ (2014-08-04 00:02:57)
METALLICA加入前のクリフ・バートン(B)が一時期、籍を置いていたことで知られるLAの5人組が、'84年にSHRAPNEL RECORDSに残した最初で最後のフル・アルバム。(クリフは不参加だけど)
初めて聴いた時は、執拗に刻まれるGリフとドカドカ打ち鳴らされるリズムの上で、ハイトーンVoがシャープ気味に暴走するOPナンバー①のインパクトで、スラッシュ・メタルそのものに感じられたものですが(「あのクリフがいたバンド」との先入観も大きかった)、リイシューされたのを機会に久々に聴き直してみたら、むしろ「JUDAS PRIESTとNWOBHMからの影響をたんまり浴びたパワー・メタル」が正しい表現かなぁ?と。特に、ドラマティックなツイン・リードGが、光沢を放ちながら重厚に押し出してくるアルバム表題曲④はその代表格。
無論、スラッシーなアグレッションは全編に亘って漲っていて、これに(多少一本調子な感はあるものの)ハイパー極まれり!なVoが加わったパワー・サウンドは、うーむ、どこかで聴いたことがあるような・・・と暫く考え込んでみれば、思い出しました。ヴィニー・ムーア(G)とゲイリー・セント・ピアー(Vo)を擁していた頃のVICIOUS RUMORSに似てるんだ。なんとなく。
お世辞にも万人にはお薦め出来ない垢抜けなさですが、例えば「METALLICAなら1stが最高!」という猛者ならチェックしておいて損のない1枚ではないかと。

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