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Violent Demolition / DUST BOLT
火薬バカ一代 ★★★ (2014-09-02 23:38:57)
ドイツ・バイエルン州ランツベルグ出身の若きスラッシュ・メタル・バンドが自主制作でレコーディング、'12年にNAPALM RECORDSから発表したデビュー作。
アンドレイ・ボウジコフの手掛けたアートワークも目を惹く本作ですが、内容の方も決してジャケット負けしていません。ザクザクと刻まれるクランチーなGリフはベイエリア・スラッシャーから、怒りに塗れた野獣シャウトと、手数多めに迫るヤケクソ気味な疾走感は初期KREATORを筆頭とするジャーマン・スラッシャーから・・・といった具合に、欧米それぞれからの影響を取り込んだ折衷スラッシュ・サウンドが彼らの魅力。
リフ/リズム・チェンジを頻繁に繰り返す、アップダウンの激しい曲展開を淀みなくこなすメカニカルなアンサンブルにドイツ人っぽさを漂わせつつも、小難しさがないのは、OPナンバー①からラス曲⑨(SEPULTURAのデレック・グリーンがゲスト参加)に至るまで、ハモりまくるツイン・リードGと前のめりな突撃感覚が、焦燥感を伴って猛烈に肉体に訴えかけて来るせいでしょうか。特に、忙しなく動き回るツインGをフィーチュアして憑かれたように畳み掛ける⑤は、とびきりアッパーな名曲ですよ。
もうちょい楽曲をキャッチーにまとめてくれると、1曲1曲の個性が際立ってくると思うのですが、これが1stフルなら将来に大いに期待が持てるってもんです。

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