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Rise / THE ANSWER
帰ってきたクーカイ ★★★ (2014-09-06 17:59:04)
それで、Spiritual Beggarsの『Ad Astra』を途中で止めて、取り替えたアルバムがこれ。
発表当時は少し思っていたより土臭くって、「あぁ、こういうの待っていたわ」と素直に思えなかったのだけれど、まぁ、ちょくちょく引っ張り出してはいた。
改めて聴いてみると、うん。格好良いよ。良いアルバムだよ。
『Ad Astra』と何が違うのか。同じ'70年代の音楽を基盤にRockするという行為は同じであるとして。もちろんこちらのバンドの音楽は“雑味”がないのだ。
では“雑味”(あくまで私の主観的な印象としての話だ)とは何か。
本作を聴いていて思ったのだが、“雑味”が無いというのは、つまるところパフォーマーそれぞれの歌唱・演奏に必ず聴かせどころがある、ということだと気付いた。Spiritual Beggarsの音楽というのは、全てのパートが“熱い”のだ。それって要するに方法論としては、‘90年代以降のスラッシュメタルの方法論だと考える。各パートが激烈なパフォーマンスを同時にぶつけ合っているのだ。総和として非常にテンションの高いものになってはいるのだが、緩急に足りないという。
だが、‘70年代のHRの方法論は違う。それぞれに見せ場が設定されている。同時に熱いものをぶつけ合うのではなく、見せ場が設定される。歌舞伎みたいなものだ。
このバンドは全てのパートが巧者だけれども、やっぱりVo.とG.が良いよね。個人的にはG.が弾きまくっているのは、とっても気持ちが良い。
発表からずいぶん経ったけど、名盤ですね。
→同意