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Here Waits Thy Doom / 3 INCHES OF BLOOD
失恋船長 ★★★ (2014-09-06 19:19:06)
2010年リリースの4th。前作で見せたアグレッシブなスタイルよりは2nd寄りの王道スタイルへと舵を切りましたがこれが素晴らしい。先人たちの流儀を正統に継承しながらも○○風だけではない確固たる個性をもっており、その旨味が曲作りに色濃く反映、力強い雄々しさと希望に満ちたメジャー感が見事にブレンドされており攻撃的で懐の深いサウンドは、僕のような日和ったオッサンのケツを蹴り上げる熱さを体感させてくれます。ギターリフが醸し出す無骨さ男気溢れる音楽性とツインギターの旨味もここにきて大きく飛躍、屈強だがメロディアスというある意味、相反する要素を感じさせるも見事に際立たせ、叙情的なフレーズをドラマティックに盛り上げる様は感動的ですらあります。生々しいリズムが生み出す躍動感は心地よいバイブを生み出し骨太だが艶やかだ。個人的には今まで以上に叙情的なムードが漂ったのがツボなのですがボーカルが一人になり常軌を逸したような壊れた歌声が聴けなくなったのも残念で、このサウンドでツインボーカルだったら、どのような形で音楽性に影響を与え表現されていたのかと思うと興味も尽きません。過去2作にあった、なんらかの脱却ではないオリジナルティと王道を併せ持つ新感覚の正統派サウンドを前に驚嘆させられました。

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