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Knights of the Cross / GRAVE DIGGER
失恋船長 ★★★ (2014-09-15 14:47:41)
1998年リリースのアルバム。今回も十字軍をモチーフとしたコンセプト作に挑み、前作同様の路線を推し進めています。パワー・スピード・メロディと三拍子揃い済みの楽曲は聴き応え十分、強靭なリズムとメロディアスなギターにクリスのパワフルヴォイスが激しくぶつかり合い、力と力が真っ向勝負なパ・リーグの野球を見ているような気分を味わえます。コンセプト=大げさな装飾を纏った方が良いと言う方には、今作は少々、無骨に感じるだろうし、去年の大河ドラマの画が汚いとクレームを付けたどこかの知事みたいな方には共感は得られないでしょうが、リアリズム溢れるメタリックなパワーとメロディアスなフレーズは付け焼刃などでは出来ない美しい調べを奏でており安易なドラマ性を導入したなどと言われる批判を一掃する出来栄えを誇っているでしょう。前作から本格的に取り入れられたコンセプト色がさらなる深化を遂げ従来の剛毅なパワーメタルとの融合を果たしている個性を確立した一枚。クリス・ボルテンダールの歌があってこそでしょう。ちなみに今作は同僚が譲ってくれたのですが、聴き返すたびに思い出すのが理由でして、コンセプトに合わない歌が嫌いと言われました、普段メロデス聴いている奴にドラマティックな曲にクリスの声は合わないと言われました。グッバイ・再見(サイチェン)・また来週と声を掛け永遠に共感の出来ない奴に出会ったと身震いさせられた事を思い出します。僕が持っているのは輸入盤のですが、国内盤がビクターからでサバスとレインボー曲をカヴァーしたものがボートラ入り14曲となっています。興味があるかたはそちらを手にしては如何でしょうか?

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