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Redeemer of Souls / JUDAS PRIEST
失恋船長 ★★★ (2014-09-22 15:16:30)
K.K.ダウニングの脱退と言う一大事を乗り越え、後任ギタリストにリッチー・フォークナーを迎え入れた制作された第1弾。若手ギタリストを迎えどのような新機軸を打ち出すのかと思ったら、自らが積み上げたオーソドックスなスタイルを踏襲、前作で魅せたドラマ性ではない、いい意味でのストレートな仕上がりに驚かされます。若いギタリストに引っ張られるようにグレンも往年の空気を纏った熟練のプレイで華を添え彼らならではの味のある王道を迷うことなく突き進み前作とは違う威厳を纏い格の違いを感じさせますね。そこが地味に映るともうダメなんでしょうが、ペインキラーパートⅡだけは勘弁して欲しいと思う身としては(あのアルバムはあの時代ならでは、まごうことなき名盤ですが一枚で十分です)聴きこむほどに味わいが深まる一枚です。前作同様ロングトーン一発を派手に決めるのではない、ミドルレンジを活かしたロブの色気ある歌声こそ彼の魅力と思っているので尚更今作は味があるんですよね。彼らの初期の頃に感じた世界観を今の世界に表現した真っ向勝負の一枚、厳つく走らなくても、重厚なメタル魂がそこかしこに漲る入魂の力作です。この時代にここまでオーソドックスとは逆に新鮮に響きますよ。あえて狙いすぎなボートラも好きですよ。

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