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…The Stories We Could Tell / MR. BIG
てかぷりお ★★ (2014-09-30 21:12:55)
2014年発表の8thアルバム 2009年に再結成してから2枚目のアルバムで、前作から約4年ぶりの今作
前作とは違って、各メンバーのスケジュール・健康状態等いろいろ問題を抱えながら出来上がったこのアルバム
まず残念なこと パットトーピーの抱えるパーキンソン病がドラムをほとんど叩けないまでに進行してしまっていて、今回のドラムテイクは生ドラムではなく、彼とプログラマーの監修による打ち込みだということ 最近の打ち込み技術は凄いもんで、このことを知らなければ生ドラムだと騙されてしまうくらいの音は出てます がやはり、打ち込みと知ってしまったからには、音の厚みとかで物足りなさを感じてしまいます
まあでもこのことはしょうがないです 闘病の中、アルバム作成にできる形で参加してくれたパットトーピー(泣)拍手です!
そしてもっと残念なのがミスタービリーシーハンのベース 音の厚みに欠けるのはこちらの方が原因として大きいか はやびきーとかバカてくーとかそういうのはどうでもいいのですが、はっきり言って地味すぎる 弾いてんの?ってくらい淡白 もちろん全部が全部そうなんじゃないけど B!では脇役に徹してるとか好意的に解釈してるけど、徹しすぎでしょ インタビューでは2日で録ったみたいなこと言ってるけどさ… そういうこと聞いてしまうと、今回各メンバーが万全じゃない時に無理してアルバム作ることなかったんじゃないかなって思っちゃう
そんなこともあって、今作バンドとしての一体感が感じられないです 前作の「What If...」みたいな4人の作り出す緊張感やワクワク感も無い 今のバンドを取り巻く状況が反映されたんでしょう

ともあれ、ミスターヴォーカリスト、エリックマーティンの歌唱が光っていることは救いかな MR.BIGらしい味わい深いメロディを彼らしくソウルフルに歌い上げていています 3なんか何回でも聴きたくなるくらい素晴らしい 3だけではなく、良い曲は多いですよ今作 13みたいな渋いハードロックもカッコいいしね 
まあでもモチベーションの低さを感じさせてしまうような作風になってしまったのは致命的 今作で諸手をあげて喜べるファンはいないでしょう 個人的にはMR.BIG最後の作品になってしまいそうで、寂しさを感じました 11月のライヴではそんなことを払拭してくれるようなパフォーマンスを見せてくれ 

 

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