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Redefined Mayhem / HOLY MOSES
火薬バカ一代 ★★ (2014-10-16 00:07:37)
BURRN!!誌で早々に輸入盤がレビューされてしまい、しかもその評価がパッとしなかったので「こりゃ今回は国内盤は出ないな」と諦めていたHOLY MOSESの新作が、ありがたいことにRUBICON MUSICからリリースされました。感謝。
メイン・ソングライター役を務めていたマイケル・ハンケル(G)や、名手アトミック・シュタイフ(Ds)が相次いで脱退(アトミックに至ってはこれを機にミュージシャン稼業から足を洗ってしまったというのだから大きな損失ですよ)。代わりに新加入のギタリストが中心となって曲作りが行われた本作について、ザビーネ・クラッセン(Vo)が「3rd『THE NEW MACHINE OF LIECHTENSTEIN』の正常な進化系」と語っていて、同作をHOLY MOSESの最高傑作の一つに位置付けている身としては、そりゃ期待しないわけにはいきません。
で、とりあえず実際に聴いてみた感想としては、スラッシーな疾走感を保持しつつも、グッとメロディの増量された作風は確かに『THE NEW~』に通じますが、殺気立ったへヴィネスが楽曲のキャッチーさを弱めてしまい、中盤以降に息切れが感じられる点において、今一歩あの名盤には及んでいないかな?と。
それでも、80年代のヤンキー少女から今や「姐御」「女帝」にランクアップしたザビーネ姐さんの貫禄の咆哮がフィーチュアされた、②③みたいな秀曲を収める本作をスルーするのは、スラッシュ・メタル・ファンなら勿体無さ過ぎるというものですが。

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