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英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ
Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-10-17 11:32:40)
2014年に日本ファルコムがリリースしたRPG。
タイトル通り去年出た「閃の軌跡」の続編。
前作の伏線未回収のまま、丸投げで終わるエンディングは不満ながら、今後のストーリーで挽回できれば「飛び石」として納得できるものなのかも…と思ってましたが…。駄目でしたね(笑)。まるで風呂敷を広げるだけ広げて、その中でどれだけこじんまりとした展開が可能なのかを競うような、閉塞感漂うストーリーが展開されてしまっています…。
散り散りになった仲間を集めるだけでストーリーの半分の第1部が終了、第3勢力を自称しながら身内の救出を大義名分に正規軍の手伝いしかしてない第2部が終われば、もうストーリーの終盤って、おざなりにも程があるんですが。一応終章では話が大きく動きますが、前作の実習パートを圧縮して、今作の第1部第2部をダイジェストにすれば、十分1本に収まる内容だと思う。わざわざゲームソフト2本立てにするほどの話とは思えませんね。
また、各レビューブログやAmazon、mk2などの各種批評サイトで散々言われてるにも関わらず、強大な敵と対決し倒す→敵が実は本気出してなくてこちら側がピンチに→助けが入る、という流れのワンパターン振りが一向に改善できてない、むしろ悪化してるのも不満。強大な敵って倒す事で主人公達の成長を示すランドマークになったり、壁として立ちはだかる事でストーリーを盛り上げたりする役割があると思いますが、今作はどういう役割を果たしてるの?と疑問。敵の強大さを描いただけで、その先が何も無い感じ。
正直前作でⅦ組メンバーはちょっと飽きたな…と思ってたので、仲間メンバーが増えるのはかなり楽しみにしてたんですが…大半のキャラが一時的な参戦で、実質ストーリー部分ではⅦ組メンバーを使っていかなければならないのがかなり不満。ストーリーがほぼ終わった後日談でようやく好きなメンバーでパーティ組めますが、トヴァルやシャロン、アルフィン、トワ、アンゼリカ辺りはストーリー上無理なく戦闘メンバーに出来たのでは。Ⅶ組メンバーがストーリーの進行に必須ならサブ枠とかでもいいと思うし。
…なんでⅦ組メンバーに思い入れが持てないかというと、これも散々言われてますが「絆システム」の導入が原因かと。選んだキャラを掘り下げると言えば聞こえがいいですが、実際は選ばれなかったキャラは掘り下げがない、という事ですからね…。しかも主人公との絆イベントしかないし。どうせやるんだったら、スターオーシャン2のように戦闘メンバー同士ならどの組み合わせでもカップル成立可能とかすればいいのに、中途半端だと思う。見た目が好みなユーシスとアルフィンをくっつけたかった(笑)。製作者側が全く推してないカップルをプレイヤーの意志で成立させられるのとかは好きなんですけどね。現時点では微妙。
と、ここまで不満をだらだらと述べてきましたが、決して遊んでて楽しくないゲームではないんですよね。ロード時間は大幅に短縮され、戦闘モーションもある程度改善されており、前作のストーリー面以外での不満は概ね解消されてるかな、という印象。リンク相手と協力し、一方的に攻撃の出来るオーバーライズ、全EPを消費して発動するロストアーツなど、より爽快にバトルを進められるシステムが追加されたのも嬉しい。ロストアーツ持ちのキャラのターンにゼロアーツが回ってきたときのテンションの上がり具合は異常(笑)。ついつい雑魚に喧嘩売りまくってしまいます。
ぶっちゃけこのゲーム、戦闘メンバーの限定を含めたストーリー面以外での不満って、実はそんなに無いんですよね。ロード時間などのインターフェイスが改善されたお陰で、いつものファルコムらしい親切なプレイアビリティのある仕上がりだと思いますし。ただ、ストーリーRPGを自称してるのにストーリーが一番の不満点ってどうなんでしょう。福音計画って空の奇跡の時点で完遂してましたよね。ゲームを4本使っても全貌の分からない幻焔計画って一体…。もう盟主も計画とかどうでも良くなってるのでは(笑)。もしくは計画を薄く引き伸ばす事が目的とか。早く何とかしてください。
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