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Fearful Symmetry / Thrashist Regime
火薬バカ一代 ★★★ (2014-10-21 23:31:46)
スコットランド第三の都市、アバディーンからデビューを飾った5人組の'13年発表の1st。
『スパイダーマン』の人気ヴィラン、クレイヴン・ザ・ハンターのイラストをジャケットに戴く本作(アルバム・タイトル自体も同作のエピソード名に因む)で彼らが披露するのは、中音域をメインに噛み付くように歌うVo、リフ/リード両面において鮮烈なプレイを焼き付けるツインGが、マッシヴなリズムに運ばれて一塊にブッ込んでくる、モダンな逞しさも宿した(懐古色薄めの)スラッシュ・メタル。
硬派な憂いを感じさせる歌メロや、2本のGが奏でる構築美を帯びたメロディは英国バンドの面目躍如といったところですが、楽曲自体に英国産スラッシュ的な煮え切らない部分は余りなく。2~3分台とタイトにまとめられ、スカッとストレートに飛ばしまくる作風は米国産スラッシャーとの共通点多数。
期待を煽りまくる序曲を頭に置いて、映画『ユニバーサル・ソルジャー』ネタで攻勢を掛ける筋肉質なスピード・ナンバー②のカッコ良さで一気に惹き込まれてしまいますが、本編のハイライトは間違いなく「CONCEPTUAL THRASH TORILOGY」と名付けられたラスト3曲。特に悲壮に突進する⑪はガッツポーズ級の名曲ですよ。
活きのいい新人スラッシュ・メタル・バンドの登場に、思わず顔が綻ぶ1枚。

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