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.5: The Gray Chapter / SLIPKNOT
ヤングラジオ ★★★ (2014-10-22 06:56:48)
1st~最新作に至るまで作品の変遷で言えば、彼らの場合理にかなっていると僕は思う。
1stや2ndの音楽性の維持に関しては、例えどんなバンドであっても難しいのではないだろうか。
僕はそれを終着点とか限界点という言葉で表現するけど、同じ路線でそれ以上の作品を作るのが難しいと言える程の限界を極めてしまうと、違った角度から攻めるという方法論しか残らないのである。

この新作、確かに過去の集大成的な作品になっていると思う。
1st~4thまでの要素がしっかり入っているし、それでいてサウンド的に言えば前作からの流れの上に成り立っている。
楽曲的に言えば、メインとなるソングライターが変わってきている事もあり、初期と言うより最近の彼らの方に近い。
だけど、意識的に初期の雰囲気を取り戻そうとしているのは明確で、だからこそ作品に凄味があり威圧感がある。
よくSTONESOUR的という表現を見かけるけど、それは楽曲にわかりやすいツボがありキャッチーさがある事だと思うので、僕はむしろ好意的に受け止めている。

①~③が助走であり序奏部分、そして④~の本編は一気に駆け抜けるという構成だと僕は思っている。
あくまでも、存続意義を考えた上での作風になっている点は、評価できるポイントではないだろうか。

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