この曲を聴け! 

Leftoverture / KANSAS
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2005-01-02 22:21:00)
全曲物凄い完成度を誇る超名盤です。
まずトップの「Carry On Wayward Sun」で完全にこのアルバムの世界に引きずり込まれます。そして続く「The Wall」の美しさで昇天!。この時点であなたはこのアルバムを買ってよかったと思うことでしょう。
その後も本当に素晴らしい曲が続きます。捨て曲?。そんなものは存在しません。もうそんなレベルの話じゃありませんから。
全曲素晴らし過ぎるのであれなんですが、個人的に大好きなのは「Miracles Out Of Nowhere」と「Magnum Opus」でしょうか。どちらもその劇的な展開に悶絶です。
この頃のKANSASの作品はプログレッシヴの王道を行っているように世間では言われていますが、決して難解なものではありません。イギリスのプログレッシヴ勢が完全に後退してしまった'76年という、かなりビミョ~な年に発表された作品なわけで、この作品にも音楽的な模索というものが感じられます。YES的な豪華主義の色合いも残しつつ、ちゃんと歌メロが口ずさめるという産業ロック性も感じられるという、この時期だから成し得た奇跡的な作品ではないでしょうか。
そして個人的にDREAM THEATERの基本はこの時期のKANSASにあるんじゃないかと思っています。彼等の目指すものはRUSHよりもKANSASにあったんじゃないかと。
というわけでこのアルバムは世紀の傑作です。
ジャケから何から、全てが超ハイ・クオリティなアメリカが生んだ奇跡です。
まだこの奇跡を体感していない方は是非!!!。
早く聴かないとブヨが襲ってくるぞ~!!!(笑)。

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