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Der Teufelsbund / CHARNEL WINDS
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-10-26 22:01:57)
2011年発表の1st。
BLOOD RED FOGやSATURNIAN MIST、ARVET絡みの人脈のバンドで、この作品はSATANIC WARMASTERのメンバーのレーベル(Werewolf Records)からのリリースという、ブラックとして品質保証のラベルが貼ってあるのも同様なアルバムですね。

ただ、CDを再生するとブラックとしては珍しい、いきなり速弾きを交えた、メタリックなソロが始まって若干戸惑いましたが…ギターソロやリードギターのフレーズも重視したメロディアスな作り、アルペジオやクリーンヴォーカルを効果的に取り入れた緩急付いた構成などもありつつ、ブラックらしいRawさや陰湿さもしっかり感じさせる作風で、経歴のハクに負けない仕上がりだと思います。

特に良いのが、ギターのメロディ面でのメリハリの付け方。ソロ部分では速弾きを交えたり、情感を込めて弾いたりして聴かせつつ、疾走パートのトレモロリフには邪悪さや陰湿なメロウさががっつり込められていたり、ノイズ交じりのアルペジオが抑鬱的な不穏さを醸し出していたり、ブラックの本分を全うしているのが素晴らしい。ヴォーカルのクリーンもナヨ声でなく、邪教の洗礼を受けた司祭が教徒を導くような、確信に満ちた声色で楽曲から浮いてないのも良いですね。

アングラなブラックとしては相当にメロウ/メロディアスな路線ではありますが、レーベル主のSATANIC WARMASTERやメンバーの関与するBLOOD RED FOGとも違うアプローチなのが面白いですね。アングラメロウなブラックが好きであればかなりお勧め。

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