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Subconscious Dissolution Into the Continuum / ESOTERIC
netal ★★★ (2014-11-14 22:05:54)
フューネラルドゥームとしては大きく枠を外れた作品ではないが、
美メロと圧倒的へヴィネスを両立するギター、グォンという響きで蠢き空間を埋めるベース、的確に意識を刺激するドラムのいずれのパートも素晴らしい。
フューネラルでありながら、絶望など負の感情に通ずる要素はあまり感じられず、神秘的或いは超越的な存在の荘重さ、深淵に引き摺りこまれる様な感覚みたいなものを感じた。
16分、12分半、17分という、長尺の本編3曲はどの曲も押し並べて素晴らしく、聴き通す時苦にならないが、
敢えて言えばイントロの美メロや後半の刻みリフへの盛り上げ方が見事な②が最も気に入った。

「Subconscious」(無意識)というタイトルの単語、「As times extinguishes us, so we became it」というブックレット裏表紙の文章などから、
死に際して自らの意識が時の流れと集合的無意識の中に消えてゆき、その一部となる、
みたいな状況が描かれているのではと思った(人々の意識は皆繋がっているみたいな話もありますしね)。
③の14:30からの引き摺る様なフレーズから、人間の認識できる意味を失い、何者であるか曖昧で抽象的な存在を表したような約5分のインスト④への展開が顕著にそれを表しているかと。
以上、心理学を知らぬ者が音と字面による推測だけで書く戯言的蛇足でした。

気に入り度…95/100

おすすめ…The Blood Of The Eyes

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