この曲を聴け!
20th Century / SYKES
帰ってきたクーカイ ★★ (2014-12-13 12:12:03)
前作もそうであったが、BLUE MURDERの再来さえ望まなければ、本作も楽しく聴ける。
ギターをバリバリ弾き倒し、楽曲の出来も悪くない。
個人的には、ジョン・サイクス本人による作品解説、というか制作過程について書かれた文章が面白い。どうも深民敦さんがレコード会社のジョン担当だったようで(アートワークのクレジットに、ジョンの名と共に並んでその名が見える)、ジョンの文章であるにも関わらず、深民さんの苦労が偲ばれるものとなっている(笑)。
制作体制はあまり良くなかったようだ。ドラマー不在で作り始め、トミー・オースティンが④(昔録ったテイクを使用)、トミー・アルドリッジが①、ボニー・ボナパルトが⑥と⑧、残りをサイモン・フィリップスが担当している(そういう意味ではサイモンは救いの神)。
ミュージシャンの写真で掲載されているのも、ジョンとベースのマルコ・メンドーサの二人だけだし。
ジョンはここ数年引き籠り状態が続いている。それを思うと、厳しい時代('90年代後半)で厳しい制作環境だったにも関わらず、本作のように溌剌とした作品を作らせた深民さんは偉い。
ジョンに必要なのは、少し痛めにケツを蹴り飛ばしてくれるレコード会社の担当者か、マネージャーだと思われる。
→同意