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QUEEN
NEELS (2014-12-27 07:34:42)
【インタビュー】ブライアン・メイ、『クイーン・フォーエヴァー』を語る独占ロング・インタビュー大公開
2014-12-26 13:47:40

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クイーンのブライアン・メイを最近のLA旅行の最中にキャッチすることが出来た。ブライアンは<クラシック・ロック・アワード・ロール・オブ・オナー2014>を受賞するためにそこに来ていて、イベントには、ここ数年ロジャー・テイラーとのクイーンのツアー仲間のアダム・ランバートも一緒だった。ブライアンはアダムとのツアーのこと、フレディのチャリティの仕事の遺産、そしてクイーンの新しいアルバム『クイーン・フォーエヴァー』を編集したことについて語った。愛についての楽曲のコレクションであり、アルバムにはクイーンのカタログに載っていなかった3曲の新作がフィーチャーされているということだ。

◆クイーン~拡大画像&映像~

■コンピレーション・アルバム『クイーン・フォーエヴァー』制作にあたって

ブライアン・メイ: 曲目リストを作るのは、非常に困難だった。きっと、単純に、「これと、これと、これを選んで」っていう作業だと思うだろうけど、僕らが実際に作ろうとしていたレコードは、クイーンの進化するスピリットをまとめあげたもので、どの曲を除外するべきか考えるのは困難だった。

僕たちは、ヒット曲ではなく、ラヴ・ソングであるかどうかということから考え始めた。クイーンの内なる情熱を表現する曲ということだ。だけど、それは本当に難しかった。二枚組みを作るのも大変だけど、一枚もののアルバムを作るほうが大変だ。除かなければいけない曲がとっても多くなるからね。重要なバラードやその他、でもクイーンの何年もの間の内部の成長を伝えるということで、それが「フォーエヴァー」なクオリティを持っていること、と僕は考えた。

「フォーエヴァー」というタイトルは、もちろん、僕が弾いた「リヴ・フォーエヴァー」の短いピアノ・ヴァージョンから来ていて、この曲は今、アダムによって新しい命を吹き込まれている。

アダムがこの曲をとても美しく歌うので、僕はすっかりとりこになった。けれどコンピレーションは『クイーン・フォーエヴァー』で、これは尋常じゃない。全体的に、僕らのことで普通に連想されるようなものじゃないんだ。よく知られた曲も何曲か入っているけど、ほとんどのところはあまり聴かれていないような曲なんだ。



■マイケル・ジャクソンの「生命の証」

マイケル・ジャクソンとの「生命の証」はその頃、重要なことだとみなされなかった。僕らの曲は、フレディがこの曲を持ってきて、僕たちがそれにあわせて演奏してバッキング・トラックを録音したんだが、もう少し手を加える必要があると思い、それでそのままになったんだ。

ある夜フレディはマイケル・ジャクソンと出かけた。確か行き先はマイケルの家で、そこには小さなスタジオがあった。そこで彼らは「ちょっとこれを試してみよう」ってことになって、マイケルは、この曲の、自分なりの歌い方を探った。アウトテイクを聴いてみれば、それがわかるよ。

流出したのは、両方のカセット・ヴァージョンだったと思うんだけど、インターネット上に長いこと存在していた。とてもロー・クオリティのものだ。だけど僕らはマルチ・トラックの録音を見つけることができた。最初のはクイーンのセッションのためで、もうひとつはフレディがマイケルと行った、とても非公式なセッションだ。だから、僕らはそれらをひとつにすることができたんだ。すべてを取り出し、Protoolsを使って並べ、一緒にした。そんなわけで、とても興味深い、クイーン・ヴァージョンの「生命の証」が出来上がったんだ。なかなか皆に聴いてもらえなかったのは、マイケルの財団がこの曲を色々な理由で発表したがらなかったから、説得しなきゃならなかったんだ。だから、君たちが聴くことになるのは、ウィリアム・オービットが同じ素材を使ってリミックスしたもので、とてもよく出来ていると思う。僕らが一緒に演奏しているようなんだ。実際、僕らは一緒にプレイしたことなかったから、幻なんだけどね。


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マイケル・ジャクソンのテイクで良かったことの一つは、彼らが単語を替えて歌詞を探っていたことで、そういう単語を戻したりしたから、以前の状態では完成したと思えなかったものを、僕らにとって、より完璧な状態にしたんだと言える。

マイケルはフレディのことを愛していて、フレディのことをロール・モデルだと思っていたし、クイーンのことも愛していた。マイケルは、よく僕らのライヴを見に来たんだ。1980年代のいつかの、マジソン・スクエア・ガーデンでのマイケルとの写真を何枚か持っているよ。彼も気に入ってくれていた。彼はとても興奮していた。

彼は僕らのショウをとても気に入っていた。ライティングも気に入っていた。あまりに気に入っていたので盗んだんだ。彼はロックしたがっていた。マイケル・ジャクソンがロックしたがっていたなんて、人々は気がついていないんだろうって思うよ。彼は自分自身をロックスターだと思っていたし、もちろん、ロックスターのすべての要素も持っていた、ほんとうに、それに実際、素晴らしいギター・プレイヤーを使ってきたよ。たとえば「今夜はビート・イット」でね。

彼はとてもロック的パーソナリティだし僕らロックからダンスへ逸脱していた。そのアルバム『ホット・スペース』は、マイケルの、1年後にリリースされた、ダンスからロックへの逸脱のアルバムと、実際、とても似通っていた。僕は、彼のフレディとの交流のためというのが大きいと思っている。彼は自分自身を、ポップの神というよりは、このロックの神のように見たのだ。

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