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End of the World / GASKIN
火薬バカ一代 ★★★ (2015-01-06 23:15:06)
ポール・ガスキン率いる英国はノース・リンカンシャー州スカンソープ出身のトリオが'81年に発表した1stアルバム。
NWOBHM史に名を残す名盤だけに、90年代に国内盤がCD化された際にゃ速攻買いに走りましたが、その時の感想は「・・・なんか思ってたのと違う」と。アクの薄いシンガーの歌唱や、プログレ方面からの影響を伺わせる整合性重視の楽曲構築術が、ザ・NWOBHM!ってな荒々しいサウンドを期待していた身には物足りなく感じられ、大して聴き込むことなく手放してまいました。で二束三文で買い叩かれた数年後に、本作がプレミア価格で取引されてるようになった時にゃ悔しさ倍増でしたね。
それはともかく。時を経た現在なら本作の魅力が良く判る。薄味なシンガーの歌唱は、だからこそ厚く重ねられたハーモニーに違和感なく溶け込み、その威力を倍化。チリチリした音色で刻まれるGリフから、手数多めのプレイで音の隙間を巧みに埋めるリズム隊まで、楽曲はしっかりとNWOBHMフィールドに根を下ろし、エッジも十二分に確保されています。特に、湿ったメロディに、淡く編まれたハーモニーと曲展開とがハード且つファンタジックに駆け抜けるA面サイドは、全曲が名曲と言っても過言じゃありませんよ。(劇的な⑩で締め括られるB面も負けてはいませんが)
当時マニアが、DREAM THEATERより一足お先に「プログレ・メタル」と評したというのも、大いに得心の行く1枚ではないかと。

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