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Zoku / 夜叉
失恋船長 ★★★ (2015-02-15 13:31:00)
パワー漲る国産メタルバンドが2005年にリリースした2nd。人を喰ったようなタイトルと歌詞の世界観に色もの的にとられるのかな?と少々危惧してしまうのですが、出している音はソリッドでヘヴィな本意気のサウンドです。テクニカルでフラッシーなギターは勿論、魅力的なリフワークと変化自在の技を魅せるバンドの軸となる福島のプレイは圧巻の一言、テクニックにおぼれる事無くしっかりとメロディを組みたて曲を際立たせているのが前作より聴き易くまとめている最大のポイント、成田伸治の歌声も前作よりもキレと艶を増し見た目同様の強烈なインパクトを与えてくれます。試行錯誤のあとが伺えるリズム隊も最大限のパフォーマンスを魅せる事により新生夜叉サウンドとして明確な方向性を提示し、山田雅樹時代のLOUDNESSを彷彿とさせるゴン太なヘヴィネススタイルをよりソリッドに磨き上げ強固な形に仕上げているのが好印象。古くて新しい純度100%のヘヴィメタルサウンドを轟かせています。往年のフラットバッカーやファストドロウが好きな自分には懐かしい雰囲気も滲み出ており、重量感溢れる夜叉サウンドにある種の爽快感を覚えます。

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