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Something Wild / CHILDREN OF BODOM
mokusatu ★★ (2006-09-24 01:07:00)
これは奇跡的な、偶然の産物としてしか生み出せないアルバムじゃないかと思ってます。
ブラック・メタルなのかデス・メタルなのかとかジャンルの話はどうでもよくて、まだ10代だった彼らが、速くって、アグレッシブで、テクニカルで、構成もクラシックから引用したりと何か凝っててとか、とにかく、その頃の彼らにおいて「格好良ければそれでいい」という、非常に荒々しい感性「だけ」で作られたアルバムではないでしょうか。
ま、どんなバンドも1stはそういう勢いが前に出るもんですけど、このバンドが例外なのはプレイヤー全員が揃いも揃って馬鹿テクだった事で、高度なテクニックや(おそらく)難度の高いクラシカル・フレーズを、荒々しさ(ワイルドさ)の為の要素として扱えてしまえたのでしょう。
結果として、新人としては驚異的に複雑なフレーズが、新人らしい突貫根性でもって最初から最後まで荒れ狂うという、信じ難く格好良い作品となっています。
2ndであっさりと洗練されてそれはそれでいいんですけど、このアルバムは「未洗練の良さとクオリティ」という、そうそう相容れない二つの要素が同居している稀有な作品です。
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