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Mr. Universe / GILLAN
失恋船長 ★★★ (2015-03-10 13:41:56)
ディープ・パープルなら第三期派な僕にとってイアン・ギランは偉大なシンガーではありませんでした。大人になるにつれChild In Timeの厳かな雰囲気とギランのキレまくったシャウトの凄みを理解してからは彼のソロにおけるキャリアに着手、再結成パープル以降の年々衰える姿を見ているだけに一抹の不安はあったのですが、期待を煽るイントロに①に導かれ激しく疾走する②、味わい深いバラード③、爆裂する④コリン・タウンズの鍵盤プレイが華麗に舞う⑤とバランス良く流れる展開のカッコ良さに痺れました。時代は1979年、パープルファミリーの中でここまでメタル度の高い攻撃的なサウンドで勝負を賭けていたとは驚きです。NWOBHM幕開けにギランは時代を見越した音で火蓋を切っていたんですね。今作は複数のヴァージョンがリリースされており参加メンバーが違うのですが、僕が所持している2007年に再発されたギターがバーニー・トーメ(パンクロック出身のギタリスト、ランディ・ローズ死去のあとオジーに参加を要請された事でも知られていますね)。ドラムはミック・アンダーウッドがクレジットされているヴァージョンです。コリン・タウンズが推奨したシンプルなロックスタイルを基調としたエキサイティングなHM/HRサウンドを歌うギランに改めてシンガーとしての凄みを体感させてもらいました。
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