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And about time too / BERNIE MARSDEN
火薬バカ一代 ★★★ (2015-03-14 01:39:57)
初期WHITESNAKEに多大なる貢献を果たした名ギタリスト、バーニー・マースデンが'79年に発表した初のソロ・アルバム。
そのバーニーの人徳が為せる業か、デイヴィッド・カヴァデール、ジョン・ロード、イアン・ペイスを筆頭に、白蛇人脈に連なる錚々たる面子がアルバム制作に協力。例えソロといえども己一人が目立つことを良しとせず、参加メンバーの見せ場にも気を配ったアンサンブル重視の作風も、そうした彼の人となりを表しているかのようです。
尤も、“お前が本命”なるナウい邦題を冠されてしまったOPナンバー①がアルバムの方向性を示す通り、当時流行のメロハー路線が敷かれている本作にWHITESNAKE色は薄め。音作りやアレンジは少々時代を感じさせ赤面を誘われなくもないですが、それでも聴けば聴くほど惹き込まれてしまうのは、バーニーの味わい深い歌声&泣きを発するGプレイ、脇を固めるミュージシャン達の的確な仕事振り、それに収録楽曲の素晴らしさゆえでしょうか。
本編に捨て曲は見当たりませんが、中でも胸躍るポップな③と、号泣モノのバラッド⑤は出色。どっちもドラム叩いてるのがコージー・パウエルってのも評価ポイントですよ。「もっとロックして欲しい」という方は、ジャック・ブルース、ドン・エイリー、サイモン・フィリップスらが火花散らすインスト曲⑨をどうぞ。
まさに《待ってたぜバーニー!遅かったぜバーニー!今からお前が本命さ!》(帯タタキより)な1枚。
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