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Anděl na útěku(Angel on the Run) / KREYSON
火薬バカ一代 ★★ (2015-03-31 21:21:13)
チェコスロバキア出身という物珍しさと、美麗なアートワーク――チェコのお城じゃなくてフランスのシャンボール城だけど――に釣られ購入した、ラン・クレイソン(Vo)率いる5人組が'91年に発表した1stアルバム。(正確には、'90年にチェコ語で制作されたした1stのリレコ作品だとか)
RUNNING WILDの名作『DEATH OR GLORY』に彼が参加した縁で、ロックン・ロルフが共同プロデュースを(あとコーラスとGソロとアルバム解説も)担当していることでちょっぴり話題になった本作は、そのサウンド自体に東欧っぽさは薄め。むしろ、OPにバンドのテーマ曲“KREYSON”を配置するコテコテな構成や、歌い易いコーラス・ワーク等からは、独産バンドの影響がちらつく正統派HMを演っています。あえて東欧テイストを探すならば、作品全体を包み込むどこか透明な空気感と、前述のOPナンバーにて醸し出される、クラシカル且つ荘厳なドラマがそれっぽいかな?と。
ポップ・センスが冴えてる“DEEP IN THE NIGHT”のようなタイプの楽曲も収録する等、全体的に卒なくまとまっていてイモ臭さはない代わりに、これといって突き抜けた個性も感じられない点は痛し痒し・・・。というわけで、数年前にもう売ろうと決意して中古屋に持ち込んだのですが、「30円」と鑑定されてしまい、じゃあいいやと持ち帰ってきました。そんな消費税の足しにもならない安値で手放すにゃ、ラストに収められたJUDAS PRIEST型疾走ナンバー“FADE OUT”はカッコ良過ぎるってもんですよ。

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