この曲を聴け!
Tokyo Dome Live in Concert / VAN HALEN
帰ってきたクーカイ ★★★ (2015-04-18 18:51:35)
さて。申し訳ないんだが、ライヴ盤には、ちとウルサい。
ダメなライヴ盤というのは、例えば以下に列挙するとおりだ。
①声が出ていない
ダメなんである。スタジオ録音では出ていた高音が再現されていないのは。
いや、実はそれはまだマシな案件か。
そもそも、高音が出ないどころか、スタジオ・アルバムではそこそこ聴けるんだが、ライヴではド下手糞というバンドもある。ほとんど妖怪不祥事案件だ(RA〇Tとか?。でもライヴ盤をリリースしていないのだから、オノレを知っているんである。エラい)。
とにかく、Vo.だけでなく、ライヴでの演奏でアルバム収録曲が再現されていないのは、厳しい(厳しいどころか、③に続く)。
②音が悪い
ダメなんである。音が悪いのは。
そもそも聴き苦しいので、作品に没頭できないのだ。これは録音技術の進歩とは全く別の次元の話で、大昔のライヴでも、もの凄い臨場感や雰囲気を伝えてくれるものがある一方、最近のでも「あんだこりゃ」というのは存在するんである。DEF LEPPARDの『MirrorBall-Live&More』とか(あ。書いちゃった)。
③ライヴ演奏がスタジオ録音ヴァージョンそのまんま。プラスα全く無し!
ダメなんである。スタジオ録音ヴァージョンと全く同じでは。
だいたい、そんなものリリースする必要があるんだろうか。ちょっとテンポが走るとか、演奏は荒っぽいんだがキレているとか、スタジオ・ヴァージョンでは聴けないものだから、リリースする価値があるってもんだ。そもそも、ライヴ会場に足を運ぶ理由って、そこだろ?!
そういうわけで、“スタジオ・ヴァージョンがきちんと再現されています”程度のものは、ライヴ盤としての存在意義は無いのだ。
それで本作だが、正直1曲目の「Unchained」はエディのギターにゾクゾクきたものの、デイヴの唄のテンポがなんだか怪しいように聴こえて、「おいおい。こりゃ大丈夫なのか?とんでもない駄作つかまされたか?」と一瞬思ったのだが、杞憂だったわけである。
最高のライヴアルバムである。デイヴもエディも、アレックスも、ウルフガングも、皆、最高だ。
コーラスワークもバッチり。名曲の雰囲気は完全に再現されており、再現されているどころでなく、それにプラスしてエディのギターが切れまくり。デイヴのエンタテイナーぶりが爆発しまくり。声絶好調。
アレックスは相変わらずダカダカ、シャンシャンと派手で、ウルフガングはやっぱり上手いと思う。やるな!坊主!
ライヴ会場に行った人は、本当に良いライヴを体験しましたね。
繰り返すが、ちょっと珍しいほど出来の良いライヴ盤だ。しかも2枚組、全26曲収録で2,500円だ。
買え!買って聴け!
そしてノレ!ノリまくれ!!
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