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Too Late For Living / SAINT
火薬バカ一代 ★★★ (2015-04-25 11:50:02)
JUDAS PRIESTのソックリさんぶりがマニアの間で語り継がれる、オレゴン州セイラム出身の4人組聖闘士(違う)が'88年に発表した2ndアルバム。
デビュー当初の青銅聖衣から、立派な黄金聖衣へと華麗なる衣替えを果たし「SAINTの最高傑作」と評判を得る本作は、OPナンバー①からしてバイクのエンジン音でスタートする等、いきなりJUDAS PRIEST大好きっ子ぶり全開。特にシンガーの「ロブ・ハルフォー度」の高さは半端なく、レンジの広さは御大ほどじゃありませんが、中音域で歌っている時のソックリさ加減と来たらMALICEもたじろぐレベル。疾走曲②でリズムに対して早口気味に歌メロを追っ付ける所や、③のヴァースを抜いた声で歌ってる箇所なんかロブそのもの。吹き出すと共に感心せずにはいられませんて。
よくよく聴けば、楽曲自体はJP「風」ではあってもそのまんまってわけじゃなく(シングルG編成ですし)、⑧みたいな如何にもアメリカンな爽やかなロック・ソングも収録されてたりするのですが、しかしながら、この声で歌われると否応なしに鋼鉄神っぽさが吹き込まれるのは事実。
何より、新ギタリストの有能さが遺憾なく発揮された④やインスト曲⑥、そしてサビが「ドスケベがいた~♪」に聴こえてしまう重厚な⑦等、タイトに締まった楽曲がテンポ良く繰り出される本編を聴くと、彼らが単なるモノマネで満足せず、ちゃんと良い曲を生み出すべく研鑽を積んでいるバンドであることが伝わって来ます。
似てるから良いのではなく、優れてるから良い作品なのですよ!と、内なる小宇宙を燃え上がらせながら力説したくなる1枚。
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