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The Clash / THE CLASH
帰ってきたクーカイ ★★ (2015-04-26 19:09:22)
 パンクのアルバムって、持っているのは約20年後に勃興したファン・パンク(GREEN DAY)やメロ・コア(OFFSPRING・BAD RELIGION)を含めても、ほんの数枚ってところなのだが、本作は格好良い。
 ポップなロックでとにかく威勢が良くて、そして適度に湿っていて。一曲一曲が饒舌じゃなくて(曲が短い)。
 本作はSEX PISTOLSの『NEVER MIND THE BOLLOCKS HERE’S THE SEX PISTOLS』にちょっと似ていて好きだ。もちろんPISTOLSっぽいから好きというわけではない。PISTOLSより不良を感じる(笑)。ま、音楽の出来が良い。

 パンク・ムーヴメント自体は、「う~ん。果して繰り返し訪れるべきものなのかなぁ」と、’90年代後半には業界の作為的なものを感じたものだが(出てきたバンドやインディは良いんだけど、メジャー・レーベルが目敏く乗っかったというか)、’70年代に起ったものについては、その影響は大きく評価せねばなるまい。これがなければIRON MAIDENもTHE POLICEもなかったわけだから。
 メイデンの方はレコード会社に「髪を短く切ったら契約してやる」と言われて、スティーヴが一念発起したという話だし、ポリスの方はパンクとレゲエとロックのクロスオーバーだったわけだ。

 本当に、音楽の諸形態が互いに影響を与えつつ、系統分岐していき、それぞれで進化していく有様は、30年以上見ているが未だに興味が尽きない。ただ、さすがに最近のはつまんないものが多いけれど。

 たまに原点を聴くと、癒されますね。

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