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Set the World on Fire / ANNIHILATOR
火薬バカ一代 ★★ (2006-07-26 21:33:00)
ジェフ・ウォーターズ率いる技巧派スラッシュ・メタル・バンド、'93年発表の3rd。
・・・なんだけど、ここまで曲調に広がりが見られると、最早スラッシュ・メタル・アルバムと言っていいのかどうか。
エッジの立ったリフの刻みと、場面転換の激しい⑩“BRAIN DANCE"にその面影を留める程度で、
例えばスピード・チューンの②“NO ZONE"にしても、スラッシーと言うよりは
JUDAS PRIEST型の正統派HMチューンといった趣き。(実際、そのJPのカヴァー曲“HELL BENT FOR LEATHER"を収録)
泣きの叙情バラード⑤“PHOENIX RISING"、メロウに駆け抜ける⑦“SOUNDS GOOD TO ME"等、
ANNIHLATORのポップ・サイドを代表する名曲を収録した本作は、彼らのカタログ中、最もコマーシャルな作風の1枚で、
スラッシュ・バンドがここまでやったら、普通総スカンを食らいそうなものだが、才人ジェフ・ウォーターズが
持てる才能を十二分に発揮したそのハイレベルな完成度ゆえ、日本ではこの3rdを切っ掛けに人気が急上昇。
アルバムに伴う来日公演も大盛況だった事が懐かしく思い出される。(急病でサイドGを欠いた不完全編成での公演だったけど)
尚、個人的にお薦めの楽曲は、キャッチーなベース・ラインが印象的なMEGADETH風の⑥“KNIGHT JUMPS QUEEN"。
疾走曲でもバラードでもない、こうしたソリッドなミッド・テンポの名曲をもサラリと生み出す辺りに、
ジェフの豊かな才能の片鱗を感じて痺れてしまうのであった。

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