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Under the Rising Sun / PAUL RAYMOND PROJECT
火薬バカ一代 ★★ (2015-06-06 01:17:27)
「神(マイケル・シェンカー)の指を折った男」との勇名を馳せる(恐らく風評被害ですが)UFOのKey奏者ポール・レイモンドが、中間英明(G)や、MARINOの大谷令文(G)、LOUDNESSの山下昌良(G)、あと当時日本在住だったらしいANGELのフランク・ディミノ(Vo)らと共に日本でレコーディングを行い、'89年に発表した6曲入りEP。
「Key煩過ぎ」「音悪過ぎ」「ポール歌ヘタ過ぎ」と雑誌のレビューじゃケチョンケチョンでしたが、チープなプロダクションと弱々しいポールのVoに関してはともかく、Key奏者のソロ作なんだから目立ちまくるぐらいは良いじゃないさ、と。特に②なんて、楽曲の基軸を担うKeyと、中間英明のテクニカルなGプレイとが相俟って、どことなく初期EUROPEを思わす佳曲。(まぁ折角の出来栄えもポール自身のVoで猛烈に腰折られてんすけどね)
他にも、猛烈な「気」を放つレイヴンのGソロが華を添えるOPナンバー①やバラード⑤、下北沢に捧げられた(?)⑥等、日本人ミュージシャン達の技量にも助けられ、作品としてはそれなりのクオリティを提示。何より演ってる当人たちが楽しそうなので、こっちもそのお祭り気分に当てられてしまいます。
「遊びで作ったとした思えない作品」との批判はごもっとも。でもそう目くじら立てんで、ズッコケ部分も含め「そこが良いんじゃない」ぐらいのノリで楽しみたい1枚。

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