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Screaming Blue Murder / GIRLSCHOOL
失恋船長 ★★★ (2015-07-18 18:41:20)
初見で聴いた時の印象は「女だからやっぱりちょっと軽いよね」それで終わりです。子供でしたね猛省するのはそれから時間は掛かりませんでしたが、女性版モーターヘッドと言われる彼女達らしいハードでブギーなサウンドは英国風味満点、ノリの良さに仄かな哀愁を感じさせる辺りは、ある意味SAXONにも通ずる魅力もあり、性別や媚を売らない実に逞しいアルバムです。適度なハードさと硬派なイメージを損なわない大衆性は見事だし、全体的に漂うクールなイメージも残しつつ、このメロディを際立たせたアレンジは実に聴き易くまとめ上げ、こういう作風はバンドの歴史の中で一度は通るべき道だと感じる部分も強くあり、けっして日和ったわけではないと改めて思いますね。パンキッシュな前2作も良いのですが、個人的には実はアルバムを通して聴く回数では今作が一番多かったりします。切なさが目に沁みる⑥ブンブンと暴力的な⑦陽性な面も新鮮な⑤今作を象徴するようなバランスの取れた①など名曲も多数収録されています。適度なハードさとメロセンスの高さを伺わせるメジャー感溢れる一枚、手にとって欲しいですね。ちなみに数曲でエンジニアとプロデュースをアンセムやアンヴィルなどの仕事で知られる名匠クリス・タンガリーディスが担当していますよ。

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