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Finis Terræ / KROMLEK
Usher-to-the-ETHER ★★ (2015-07-27 22:49:55)
2011年発表の3rd。
キャッチコピーの「アーバン・ペイガン・メタル」に惹かれて購入してしまった一枚。聴いてみると、なるほど確かに「アーバン(都会的)」と「ペイガン(民族的)」を上手く両立させている音楽性ですね。
路線としては、キーボードがピコピコ音や意図的に打ち込みっぽさを出したオーケストレーションなど、ペイガンとしてはイレギュラーな音も使いつつ、カッチリしたバンドサウンドと合わさることでモダンな雰囲気を演出したペイガンメタル…という感じでしょうか。リフの感触はメタリックかつメロディアスで、メロブラやメロデス好きにも受けそうな音だと思います。ヴォーカルのがなりも十二分に獰猛でかっこいいですね。
メタリックな熱気とフォーキーな土着性を感じさせるメロディで熱く、シリアスに聴かせるような作風ですが、時折出てくるヴァイキングメタルのようなシネマティックでエピックなメロディ、ペイガン由来の甲冑を着た戦士達が浮かぶような展開などが、凄く良いアクセントとして作用しているんですよね。上手く音や展開が一本調子にならず、劇的さを保っている感じがします。
ただ、面白い作風ではあるんですが、残念ながら2011年に活動を停止してしまったようですね。ゲストにはHEIDEVOLKやEQUILIBRIUMなど、ペイガン/ヴァイキングの有名どころのバンドのメンバーが参加してますが、これらのバンドとは一線を画したユニークな作風だっただけに、惜しいものがありますね。
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