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Head On / SAMSON
失恋船長 ★★★ (2015-08-07 17:42:48)
稀代の名シンガー、ブルース・デッキンソンがブルース・ブルースと名乗りシンガーを務めていたバンドの2nd。リーダーのポール・サムソンはプレイや存在感的にやや地味でしたが、それを補うキャラの濃いブルースに、覆面レスラーならぬ覆面ドラマーとして、しかも檻の中でドラムを叩くと言う破天荒なサンダーステイックがいたので十分すぎる程のインパクトを残したバンドでした。すでにシンガーとして卓越した歌唱を披露するブルースとサンダースティックの派手なドラミングに彩られた優れたパフォーマンスはシンプルかつダイナミックなサムソンサウンドを確立。両名がバンドの推進力となり更なる高みへと押し上げています。こうして改めて聴くとブルージーな③やメイデンの「The Ides of March 」の原曲になる⑥、その流れを引き継ぐいかにも⑦の英国的な輝きに満ちた曲など収録されNWOBHMの礎を支えたバンドとして存分にアピールしていると思います。彼らの作品がCDとして、あまり流通もせず認知度も下がり気味ですが(今作は未CD化かな?)若々しいブルースの伸びやかな歌声を聴いて欲しいし、地味だがブルースベースのポール・サムソンの若いのにいぶし銀のギタープレイを聴いて欲しいものです。音のデカイ金の掛かったロックや女の子がキャッキャキャッキャと飛び跳ねるアイドルメタルもイイが、こういう当時のシーンを垣間見る事の出来るサウンドに耳を傾けるのも娯楽の一つかと思います。勢いもありスケール大きさを伺わせる⑧⑨⑩の流れはいつ聴いても引き込まれますね。

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