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Dead or Alive / PHANTOM
火薬バカ一代 ★★ (2015-08-17 23:40:46)
日本デビュー作となった3rd『CYBERCHRIST』('93年)が評判を呼んだことから、急遽国内盤の発売が実現した'86年発表のPHANTOMの1stアルバム。オリジナル盤は全8曲でしたが、日本盤はボーナストラックとして1曲追加し全9曲が収録されています。
流石は天下に名だたるNEW RENAISSANCE RECORDSからのリリースだけあってプロダクションのショボさは折り紙付き(たった1週間でレコーディングされたのだとか)。おまけに当時の彼らはバンドとしての陣容さえまともには整っていない状態だったそうで。
「JUDAS PRIEST影響下の疾走感溢れるパワー・メタル」というサウンド・スタイルは、既にしっかと見据えられていて頼もしい限りですが、正直なところ楽曲は少々地味。Keyソロもフィーチュアして疾走するアルバム表題曲①やドスの効いたミッド・チューン③等、収録曲はどれも十分水準レベルに達してはいるとは思うものの、いかんせん『CYBERCHRIST』を聴いた後だとパワー不足の感は拭い難く・・・。それでも方向性に迷いの感じられた次作『PHANTOM』よりは焦点が絞られていますし、ファルコン・エディ(Vo)もパワフルな歌いっぷりで早々に実力の片鱗をチラリ。
PHANTOM作品で真っ先に聴くべきが『CYBERCHRIST』であることに疑問を挟む余地はありませんが、御用とお急ぎでない方は本作の方にも寄ってらっしゃい聴いてらっしゃい、と。

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