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Leprosy / DEATH
GOD ★★★ (2015-08-26 23:36:17)
DEATHが猟奇路線の歌詞を書いていた最後のアルバムだそうです。
私が入手したのは2014年のボーナスディスクつきの2枚組のリマスター盤。

まず音量がリマスターされているのもあるのか、88年の作品にもかかわらずかなり音がでかく音圧があります。
それでいながら初期のデスメタルアルバムとは思えないほどクリアーで音の分離も良いです。

チャックの声は初期デスっぽいちょい高めのグロウルという感じでしょうか。
かなり壮絶な声で、声量抜群です。しかもこんな声を出しながらテクニカルなギターを弾くのが凄いです。
1stより若干ドロドロ感は薄れたものの切れ味はかなりパワーアップしていて、キレがあります。
スラッシーな感じが強いですね。
それに時折はいるメロディックなフレーズがまたたまりません。
ベースは特別目立つわけではありませんが、しっかりパワフルな音を鳴らしており、しっかりボトムを支えています。
ドラムは後のショーン・レイナートやジーンホグランほどのテクニカルさやタイトさはないものの、充分上手いドラミングで、切れ味抜群のスラッシュビートで疾走し、ツーバスもしっかり連打しています。

最近のデスメタルみたいな激速ブラストビートこそないもの、ヴォーカルは凄まじい、ギターはカッコいい、ベースは超ヘヴィ、ドラムは疾走感抜群、しかも全体的にテクニカルと良いところだらけのアルバムです。
デスメタル史上に残る名盤だと思います。
ドイツのRock Hard誌で最も重要なデスメタルアルバムに選ばれるのも頷ける作品です。

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