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SELVES / STYLE / LUNA SEA

名無し ★★★ (2015-09-23 02:02:08)
このアルバムの他の曲のコメントに「Ra-Se-Nが黒、IN SILENCEが白」とありましたが、
この曲は「無色」にあたるのではないかと思います。
それか、太陽系でいうならば冥王星のような。他の曲はそれぞれのカラーがあって存在しているのに対し、この曲だけはそれまでと同じカテゴリーの中ではくくれない属性を持った、全く違う次元に存在する曲の様に思えました。
前作『MOTHER』がLUNA SEA黄金期の「陽」の部分が凝縮された王道作なのに対し、本作『STYLE』は芸術性、独創性を極限まで追求した「陰」のアルバムというべきか。
「WITH LOVE」(この曲もまた違った意味で他の曲と同列に並ばせ難い何かがある)を1曲目に置き、「Ra-Se-N」「Forever & Ever」といったもはやその一曲で全てを物語るかのようなアクの強い曲をたたみ掛けた後、みんなが大好きなシングル曲「END OF SORROW」「DESIRE」「IN SILENCE」(発売当初はまだシングルではなかったが)を出し尽くし、これで終わりかと思いきや、最後にしてようやくこのアルバムの本質を表したかのような、今までとは別次元のテーマを投げかけていき終了します。
それはThe Doorsの「The End」やBLUE BLOOD(X)の「Rose Of Pain」のようなラストナンバーに君臨する大曲ともとれるかもしれませんが、そういった重大なテーマを深く心に刻み込むものとはまた違い、まるで異世界に迷い込んだかのような、陰の陰を追い求めた結果たどり着いたのは限りない「無」だった... そんな風に感じました。
『STYLE』がリリースされた1996年にLUNA SEAは活動休止を発表しています。おそらくデビューしてからも独自の音楽性を貫き通し、世間と逆行しながらも頂点を極め、それでもなお模索し続けた結果、バンドとして表現したい音楽を出し尽くしてしまったのだと思います。この「selves」がどういういきさつで生まれたのかはわかりませんが、少なくとも私にはこの曲がその当時の彼らが「無」の境地にたどり着いたことの表れのような、そんな気がしました。

...なんだか自分でも書いてて何が言いたいかわからなくなってしまいましたが...
長文になってしまいすみませんでしたm(- -。)m