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BULLET FOR MY VALENTINE
ヤングラジオ ★★ (2015-10-19 18:25:54)
最新作「Venom」の年間ベスト・アルバムは、僕の中では既に確定している。
この作品を越えるには、少なくとも彼らと同じくらいの活動履歴が必要となる。
よって新人では、絶対に無理である。

僕は新作が出るまで、彼らの作品の出来は徐々に下降線を辿っており、自分の中では半分終わったバンドという位置づけになっていた。
アーティストというのは、基本頑固であり、人の意見に耳を貸さないものである。
極端に言えば、マット自身が意識的に変わろうとしない限り、彼らに未来は無いと僕はずっと思っていた。それ以外に方法はないというのが、僕の意見であった。

1stに立ち返る........。
これは、決して簡単な事ではない。
プライドが高ければ高いほど、実力があればあるほど、そのハードルは逆に高くなる。
ある意味、それは進化や成長とは正反対の意味を成す事となるからである。
果たしてマットが、どこまでそれを意識していたのかは謎だけど、結果的には戻っているのというのが、僕の見方である。

どのアーティストにも、行き詰る時がくる。
順風満帆は理想だけど、そんなアーティストに結局面白みはない。
この瞬間を、僕は待っていたのである。
こんなドラマティックな展開は、誰も予想できなかったハズである。

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