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Karma / KAMELOT
地獄葬戦士 ★★ (2003-11-10 23:44:00)
はっきりいって最近はメロ・スピというものに嫌悪感さえ抱いていた。
歌メロだけがキャッチーで、バックの演奏は2バス連打とマシンガン・ピッキングを繰り返すだけというバンドが余りに多いからである。
しかし、このKAMELOTというバンドは演奏技術も高くてインスト部分だけでも素晴らしい上に、ロイ・カーンの美しいヴォーカルが乗るのだからたまらない。
まるで映画のサントラのような「REGALIS APERTURA」からメロディアス・スピード・メタルの名曲「FOREVER」、さらにサビのメロディが美しい「WINGS OF DESPAIR」のギター・リフへと続く流れは、まるでJUDAS PRIESTの「THE HELLION」~「ELECTRIC EYE」~「RIDING ON THE WIND」の流れを彷彿とさせる(誉め過ぎかな?)。
「DON'T YOU CRY」は哀愁漂うバラードで、こういうタイプの曲がロイの声に一番合っているように思う。
タイトル曲「KARMA」はドラマティックな曲で、ヘヴィなバックの演奏にのる美しいピアノの音色が印象的だが、難を言えば、アルバム全体に言える事でもあるが、サビにおけるロイの歌唱にもっと爆発力が欲しかった。
「ACROSS THE HIGHLANDS」はキャッチーなギター・リフと哀愁のあるメロディを持った個人的に好きなタイプの曲。
組曲「ELIZABETH」は構成にもう一ひねり欲しかった気もするが、「FALL FROM GRACE」はアルバム中、最も速くストレートなヘヴィさを持ったナンバー。
ボーナス・トラックの「FUTURE KING」も本編に収録されていても違和感は無い出来。
これがアメリカのバンドってことにも驚きである。

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