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Les Fils du Métal / SATAN JOKERS
失恋船長 ★★★ (2015-12-15 14:14:50)
フレンチメタルシーンを語る上で外す事の出来ないパリ出身の4人組による1983年リリースの1st。なんだか分かりませんが強烈なジャケットに購入を躊躇させますが、これが実に興味深いサウンドで、所謂一般的にフレンチメタル=ダサい、遅れているというイメージで語られることが多かったのですが、気骨のあるサウンドの上を軽やかなメロディが見事に踊ると言う、何とも奇妙なかみ合わせが独特の間を生み出し、そのカラーにはメタル後進国などと揶揄されるような面はなく、むしろ美意識が生きる、ある意味フレンチ的なイメージを見事に抱かせるサウンドを披露してくれます。なんとも日本びいきな③④と気になるタイトルに一抹の不安も覚えそうですが、中途半端なジャパネスクを放り込む事も無く、むしろ良い曲だ。骨格のしっかりしたHM/HRサウンドを主軸に垣間見せるメロディには見事に母国のカラーを浮き上がらせ個性を発揮、このようなサウンドが当時、国内で見事にスルーされていたのは残念ですが、何とも言えないポップフィーリングが息づく正統派サウンドは、攻撃的すぎず、オシャレすぎないが垢抜けないと、上手く形容する言葉が見つからず掴みどころがないのですが癖になりますね。

→同意