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Eternal Dark / PICTURE
火薬バカ一代 ★★★ (2015-12-23 09:51:53)
『暗黒の髑髏』なる仰々しい邦題付きで、2nd以来、再び日本盤リリースが実現した'83年発表の4thアルバム。
3人目のシンガー交代に、中心的メンバー、ジャン・ヴァン・ベクタム(G)の脱退、更に2人の新ギタリストが加わってツインG体制へ移行…と、ドラスティックなバンド内変革に併せて音楽性の方にも変化が。
大幅向上を遂げたサウンド・プロダクションに、テンポを抑え気味にして、その分メタリックな声質で歌いまくる新Voの存在を活かしメロディの増量が図られた楽曲等、本作は従来のNWOBHM然としたスタイルから脱し、メジャー・アーティストとして一皮剥けるべく勝負に出たバンドの覚悟の程がガッツリ刻まれた仕上がり。
後にHAMMARFALLがカヴァーした重厚な①や、Gリフ主体ではなくVoが主役を張る③といった、メロディックなミッド・チューンが本編の「顔」として存在感を放つ一方で、HMバンドとしての「牙」が健在であることは、Gリフが波状攻撃を仕掛けてくる②や、ツインG大活躍の④といったスピード・ナンバーを聴けば明らかな通り。
トンガリ感と重厚感のバランスの取り具合が、例えばRAVENの3rd『ALL FOR ONE』なんかに通じるものを感じさせる1枚で(次作以降で音楽的に迷走する辺りもなんだか似てる)、PICTUREの代表作といえば本作ということで良いのでしょうか。

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