この曲を聴け! 

Re-arise / Re-arise
失恋船長 ★★★ (2016-02-09 13:27:51)
アンセム30周年を祝う記念公演に参戦した一夜限りの復活を果たしマニアを狂喜乱舞させたサブラベルズの臨時シンガーを務めたDIOKENさんがフロントマンを飾るバンドの1st。ちなみにバンドの中心人物はあの東京X-RAYのギタリスト志村PUNKY広司さんでベースも同じく東京X-RAYの横山壯五さん(東京X-RAYはブリザードの松川敏也が在籍していたグループとして有名、80年代初頭から中期の群雄割拠にひしめく関東のシーンを支えるバンドでした。ちなみにシンガーのRIOさんはアンセムの柴田直人師匠とブラックホールなるトリオバンドを結成し活動していた人物をして知られています)
キーボードは佐々木聡作さん、ドラムはDIOKENさんの実弟赤間慎さんの5人からなるバンド。サブラベルズのLIVEを見るまで知らなかったDIOKENさんのですが、その素晴らしいパフォーマンスに心打たれ、彼が参加する作品を探して見つけたのが今作。2012年にクラウン徳間ジャパンからメジャーリリースされているのも頷ける、ある意味キャリアのあるベテランが作り込んだ作品なので外れは掴ませない内容を誇っているのですが、これが素晴らしい出来栄えで、極上のリズムを叩きだす安定のリズムプレイ、芯の太いボトムが聴いていて実にハードに迫ってくれる。随所に盛り込まれるキーボードのフレーズ、繊細な音色で魅力したかと思えば、空間を切り裂くような派手なプレイを魅せたりとギターと供に重厚なアンサンブルを奏で、このプログレにも通ずる構築美と展開の妙を演出しています。さらにはエモーショナルかつパッショネイト溢れる熱の籠ったギタープレイが本当に素晴らしい、ツブだった一音一音に込められた渾身にプレイに胸が熱くなり、洗練されたクールなフレーズに悶絶。
ある意味出ている音はオーソドック極まりないものなのですが、ひたむきに凝縮されたオーソドックスなHM/HRの持つ眩い光に目も眩むほどの衝撃を受けました。最近まで知らんかったわ。国産メタルはある程度知っていると思っていましたが猛省ですよ。胃の中の蛙すぎた自分がハズイわ。

→同意