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Still Not Black Enough / W.A.S.P.
失恋船長 ★★★ (2016-02-20 13:37:20)
収録曲違いや複数のヴァージョンがあるので詳しいバイオを調べようと思ったのですがありませんでした、ただ調べているうちに今作を多くの方がクリムゾンのアウトテイクと揶揄していたのには驚きましたね。デモ音源並みの軽めのリミックスや、これ聴いたことあるぞ、という面が気になるのは確かですが、前作の流れを組む①、疾走感とドラマ性の高さメロディも耳を惹く②(以下下記参照)。女性コーラスが意外な組み合わせでアクセントになっているアーバンな魅力が漂うミドルナンバー④。パワフルで華やかさもある彼ららしい⑤、切々と歌い上げるバラード⑦。アルバム全体的に言えるのですが音の軽さが致命傷も流れ的にノリノリのロックは心地よい⑧、静と動のコントラストを生かした乾いた感じがカッコいい⑨、メロディックなブラッキー節を堪能できる⑩の安定感(彼等は使い回しが多い)。雄大なイメージが浮かぶアメリカンな⑪、個人的には蛇足感ありありなんですがお得意のカヴァー⑫クィーン、AC/DC⑬と音質の軽さに目をつぶれば十二分に楽しめる一品。ゴージャス感を誘発する華やかなメロディとキャッチネス、お約束のブラッキー節、真摯な英国風サウンドも盛り込みバラエティ豊かな楽曲が多く含まれています。一部リズムトラックが引用されているとの話も耳にしたのですが、WASPライトリスナーのワタクシには気にならず大いに楽しみました。短期間に色んなレーベルからリリースされ複数のヴァージョンがある今作、その迷走ぶりが作風に反映されていると言えばそうなのかも知れませんね。この時期ブラッキー・ローレンス一人のバンド形態だもんね。

ちなみに我が家にあるのは『Castle Communications』から1996年にリリースされたもので、こちらに登録されているのと収録曲が違います。参考までに載せますね(名曲②は必聴です)。国内から出たビクター盤は11曲入りでした。

1.Still not Black Enough
2.Skin Walker
3.Black Forever
4.Scared To Death
5.Goodbye America
6.Somebody to Love
7.Keep Holding On
8.Rock And Roll To Death
9.I Can't
10.No Way Out Of Here
11.One Tribe
12.Tie Your Mother Down
13.Whole Lotta Rosie

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