この曲を聴け!
COSMONAUT / BUMP OF CHICKEN
名無し ★★ (2016-03-01 13:18:50)
バンプから一時離れたきっかけになったアルバム。
もちろん良い曲もあります。
ただ、あまりにもボーカルも楽器隊も「優しすぎる」。
幼少期にスポットを当てたような歌詞が増えたように感じたのも、「どうしたんだ?」と思いました。
まぁ彼らが大人になったといえばもちろんそうではありますが、この変化には当時はついていけませんでした。
前作から藤原氏の歌い方に変化が出始め心配していたのが、本当に悪い意味で形になってしまった。
このバンドは「ギターをかき鳴らすカッコよさ」や「ボーカルの持つ華々しさ」などそういったものを求めているわけでないので、この路線はむしろ本来ならば受け入れられると思ったのですが、いかんせん歌い方もどこかぼそぼそとか細く歌うようになってしまってあまりにもパワーがなくなってしまった。
後続のバンドが下手に真似てしまっているのが、あからさまに露骨で猶更この時期のバンプに辟易していたことがあるくらいです。
せめてアップテンポの曲では昔のようにがなりたてるようなしゃがれ気味の声でもよかったのでは?と思う。
とはいえ、気に入っている曲もあります。
「セントエルモの火」なんかは彼らしいなと感じたし、「イノセント」では心にグサッと来るフレーズが多くて驚きました。
この二曲は個人的に今でも名盤だと思っている「ユグドラシル」の曲に通じるものがあります。
「モーターサイクル」の変拍子を用いたところや歌詞から垣間見える捻くれ加減も彼ららしいといえば彼ららしいし。
すでに発売から6年も経過しているので今ではすんなり聴けていますし、後の「RAY」が久々に感動できるものだったので彼らにとっての過渡期的作品なのではないかと思っています。